シオンと言えばこのポーズです。異論は認めません。僕が一番好きなシオンのセリフです。
『うろたえるな小僧共っ!!』
強いです,強力です。なんて言いますか,このシオンも声優さんがすごいタレントリーというか,上手ですよね。難波さん同様男性の声優さんなのに男性,という感じがしない。すごく声の出し方が女性的でそれもプライドが高いイメージがします。
僕が難波さんのアフロや飛田さんのシオンの事をとても女性的な発声というのは女性的な声質とか高い声とかそういう声質の問題ではないのです。うまく日本語で説明が難しいですが発声の仕方とか間の取り方とかそういうのがものすごく女性特有のものに近いんです。OVAのうろたえるなーから以降の演説を聞いてみて下さい。シオンからあまり男性らしさは感じないと思います。
そしてシオンと言えばLCの黄金聖衣よりも冥衣が似合います。異論は認めません。
紫の冥衣に彼女の黄緑の髪とピンクの瞳がよく映えるのできれい。




←スターダストレボリューション!!!
(以下ハーデス編ノベライズのネタばれあります)


シオンは当初女の人にする予定はありませんでした。しかしOVAの声優さんの見事な演技,強気で凛とした態度や表情,そして髪や瞳の色,十二宮編ラストで強気だった表情が童虎の前で一瞬だけ優しくなるところとか,ああこの人は女性にした方が面白そうだなと思ってしました。実際書いてみると楽しかったです。さてこのシオンですが,女性とするにあたり女教皇ヨハナを連想しましたが,あまり参考にはなりませんでした。(あらら)
シオンの性格の特徴として女性でありながらとてもタフな性格で度胸があります。昔は女は愛嬌,男は度胸なんて言いましたが,生きていくためには女も度胸が必要です。しかしその反面直情的な所もあり感情的になりやすいところもあります。
童虎とは大人の男女の付き合いをしています。お互いがお互いの能力や力量を認め,自立しています。
また,シオンとアフロディーテの決定的な違いはシオンは常に大人の女性としての余裕があります。ここんとこ重要。

外見上の特徴としてシオンは見事なメリハリボディをしています。前の聖戦の時代の人で中国の人(当時はまだチベットは中国領だった)なので例外に漏れず足は纏足を施されています。ここでちょっと御存じない方のために纏足の説明をしておきますと,当時中国では足が小さい女性が美しいとか,小さい足でチョコマカ歩く女性は可愛らしいとかもっと裏の理由で言うならば女性が遠くへ逃げられないようにするというものだったのです。3〜5歳くらいの時に足の親指を残し,残りの指を外側へ反りかえらせて骨折させます。それを固い布で縛って圧迫させて足が大きくならないように固定します。当然足の形は変形します。ハイヒールを折り曲げたような横から見れば骨格はアルファベットのVを上下さかさまにしたような形の足になります。
ですからシオンは身長185cmで足のサイズが10cmしかありません。もちろんバランスが悪く,普通なら歩いたり走ったりすることも困難なのに並みいる男の候補生を出し抜いて黄金聖闘士になったのですからすごいことだと思います。やっぱりシオンはタフなのです。そう言えばOVAのシオンも歩きまわったりはできますが走ったりするシーンはありませんね。纏足なので走るのが極めて困難というのも考えられます。

ノベライズによると前聖戦の終了後,シオンは童虎との子供を妊娠します。しかし童虎は108の魔星の監視のため一人中国へと旅立ちます。シオンは本当は童虎と一緒に中国に行きたかったのですが,残された黄金聖闘士は自分一人だったため教皇になるしかありませんでした。それでもシオンは何とか自分ひとりでも子供を産み育てる決心をします。しかし一人残されたシオンはストレスと心労で子供を流産してしまいます。こうして悪サガに殺されるまで,殺されてもシオンはずーっとその時のことを悔やみ続けてきました。同時に教皇としての仕事も全うしなければならず,表面は凛とした強い女性で居続けました。それがハーデス十二宮編で童虎を感情的になって責め立てたのも本当は童虎は何も悪くないのは頭では分かっています。しかしやり場のない怒りのぶつけ先が他にありませんでした。243年分のうらみが一気に爆発したのです。でも童虎に謝られてやはりそれでも愛しい人をそれ以上責めることはできなくなりました。彼女は本当に我慢強いのです。ただ,我慢強過ぎて色々なことを一人で背負いすぎたかなって思います。